ホスピタウン便り |
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VOL15 (平成7年3月) |
ヒーリングスペース「ゆうとぴあ」開所
2月6日より老人保健施設「ゆうとぴあ」が開所しました。場所は真誠会医院裏で約1,000坪の敷地を有します。建物は3階建てでベット数は89床です。
「ゆうとぴあ」のキャッチフレーズは「ヒーリングスペースゆうとぴあ」です。ヒーリングスペースとは現在盛んに言われているアメニティー"快適さ"をさらに発展させ、積極的に心身を癒すようにハード、ソフト両面から設計された空間です。すなわち建築そのものにも工夫が凝らされ、建築的に極限まで窓ガラス面積を増やし最高の明るさを実現し、それぞれテーマを持った中庭が3つあります。またソフトの面ではリハビリ、レクリエーション、また幼児とのふれあい等に多くの新しい試みがなされています。しかしながら「ゆうとぴあ」で一番重要視され、力点が置かれているのは従業員教育です。ヒーリングスペースゆうとぴあを実現するのはホテルのような建物ではなく、突き詰めれば入所者に対する従業員の暖かい心です。人(入所者)に対して最高の愛の手を差し伸べるためには従業員自身が幸せで、楽しくなければならないという小田施設長の理念のもとで従業員同士の信頼、助け合い、チームワークが最も重要視されています。そのため開所以来まだ日数はたっていませんが従来の老人保健施設とはまったく異なった雰囲気、イメージが「ゆうとぴあ」で育ち広がりつつあります。ヒーリングスペースゆうとぴあは人格(入所者も従業員も)の尊厳を大切にするスペースなのです。
またゆうとぴあはホスピタウンの医療機関:真誠会医院、いえはら歯科、辻田耳鼻咽喉科、中下泌尿器科皮膚科、米子医療画像診療所など総合的医療支援環境に取り囲まれており、この点でも他の老人保健施設より群を抜いています。
<付>
老人保健施設とは:70才以上で病気の急性期、不安定期をすぎて安定期に入った状態であるが直ぐには家庭に復帰が困難な状態の人が主にリハビリテーションの目的で入所する施設です。2−3ヶ月の入所と2週間以内のショートステイ、また通所で通いながらリハビリテーションをする方法があります。
ゆうとぴあでの入所定員89名、通所定員10人(一日当たり)です。
老人保健施設は主にリハビリをする施設ですので病気が急性期、不安定期で沢山の検査、服薬、注射が必要な状態にある高齢者には馴染みません。