ホスピタウン便り |
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VOL47 (平成18年10月) |
よく生き よく笑い よき死と出会う
アルフォンス・デーケン先生インタビュー
ホスピタウン便りvol47平成18年9月2日(土)、上智大学名誉教授アルフォンス・デーケン先生のインタビュー取材をすることが出来ました。
デーケン先生は哲学者であり、49年間日本にお住まいで、「心は日本人であり、自分が死んだら骨は日本に埋めたい」と言っておられました。真から日本を愛しておられる先生です。今回、先生とお会いするのは初めてでしたが、日野原重明先生からのご紹介もあったこともあり、暖かい微笑みをもって握手をしてくださり、本当にやさしいお人柄で流暢な日本語でお話をしてくださいました。
インタビューは、「死」についてお話を伺いました。日本では一般的に避けられている、そしてタブー視されているテーマでしたが、死を知ること、死を受け入れることによって、よりいっそう「よく生きる」「有意義な人生を生きる」ことの大切さを学ぶことができました。「死」や「宗教」についても、学校教育のなかで早くから始めることの大切さ、死を含めた苦しい人生の中であったとしても「にもかかわらず笑うこと」「ユーモアを忘れないこと」などを話されました。
また、「ジョーク」と「ユーモア」の違いについても話されました。ジョークは、頭で考えた言葉で、ユーモアは、心で考えたものであり、相手に対してやさしさを持ったもの、と説明されました。
日本でも「死」の教育「死の準備教育:デス エデュケーション」が広まることにより、一般市民の皆さんが死を受け入れることが今後の在宅ケア、在宅ホスピスの普及にもっとも大切であります。ドイツでは小中学校、高校を通して死、宗教の教育が行われているので在宅ホスピスはとても普及しているとのことでした。
デーケン先生が今後も日本で「よく生き よく笑い よき死と出会う」ことについて教育活動をされることを期待してインタビューを終わりました。
アルフォンス・デーケン先生の死生観の総集編は、最近著の「よく生き よく笑い よき死と出会う」新潮社:1,400円(税別)です。
なお今回のアルフォンスデーケン先生とのインタビューの様子は中海テレビ放送にて、平成18年9月下旬に放映されました。(番組制作は、NPO法人がいなネット:理事長 小田 貢です)ホスピタウン代表 医療法人真誠会 理事長 小田 貢
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