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ホスピタウン便り

VOL57 (平成22年1月)

教育の花を咲かせたい


ホスピタウン便りvol57

 私の長年の思いは、とにかく充実した教育体制で職員を教育して、 その 職員が少しずつ自立し自ら勉強し、その知識を後輩に伝えるようになるこ とでした。 ここで私が述べる教育とは、単に医療福祉関係者として必要な教育ではなく 社会人としてきちんとした価値観、 判断力、行動力をもった人間としての教育 です。そのため、真誠会では教育体制の充実を掲げて取り組んできました。 そして開業して 21 年目の昨年、過去 20 年の努力が現実に職員の心身の成 長そして、自立しなければならないという 自覚が感じられるようになりました。 また実際に看護、介護の現場での業務、サービスの提供の面でも見えるように なってきました。花にたとえるなら、栄養を与え管理していた花に 20 年目に蕾 がつき、21 年目で蕾の先に花びらの色が 見え始めた頃といえるかもしれません。 真誠会の院長室の前には私の還暦を記念し桜の木(樹齢 30 年ぐらい)が植 えてあります。 院長室の窓から目先数十センチのところで桜を観察することができるのですが、数年前 からよく観察していると、 春に咲く桜の蕾は前の年の 9 月ごろからできかけております。本年 1 月になるとハッキリ蕾の形に成長しているのがわかります。 私はこの観察で事実を知るまでは、桜の蕾は 2 月ごろできはじめて4 月に開花すると思っていました。 春になると一斉に花を咲かせ日本中を花の国にして、一週間ほどで散ってゆく桜の花を準備するのに、 約半年間かけて蕾が成長 してゆくのはとても感動的です。 真誠会の教育も蕾ができるのに 10 年以上かかりました。最初の 10 年は蕾も出来ずひたすら 根っこ を成長させていたと思います。それが過去 20 年間の教育だったと思います。 人の教育には桜の花以上に長い間の蕾の期間が あることは当然だと思います。 私は、後 5 年かけて真誠会の教育にさらに力を入れて、5 年後に素晴しいスタッフの花を、 そして真 誠会の花を咲かせたいと思っています。 院長室の前の桜に負けない花が咲けば私の理事長として、そして一企業のリーダー として社会への還 元が出来たことの証として、これ以上の喜びはありません。

                    ホスピタウン代表 医療法人真誠会 理事長  小田 貢

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